令和元年版の犯罪白書によると、性的事件の被害申告率は14.3%となっています。
つまり、警察において発生を認知した事件の数よりも、実際には7倍近くの性的事件が発生しているということになります。
犯罪被害についての実態調査における「性的事件」は、強制性交等、強制わいせつのみならず、痴漢、セクハラ等も含みますので、法律上必ずしも処罰の対象とならない行為も含まれる点には留意が必要ですが、それでも、実際の発生件数を考える上での参考にはなると思います。
この数値を参考に2019年の性犯罪の発生件数を推測してみますと、強制性交等、強制わいせつを合わせて、年間44,000件以上の性犯罪が発生している計算になります。1日あたりに換算すると120件です。
1日120人、1年間で44,000人が被害に遭っていることを多いと見るか少ないと見るかは人それぞれですが、私としては無視できない数字だと思っています。
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